海のふた よしもとばなな
男女についてやんなったら、こっそり戻るアジトといえば、吉本ばななである。
ローンチの前日に緊張してしまって、これは参ったと思って古本屋さんに駆け込んだら、やっぱり吉本ばななの棚に来てしまった。
ローンチの前日に緊張してしまって、これは参ったと思って古本屋さんに駆け込んだら、やっぱり吉本ばななの棚に来てしまった。
もうすぐ夏がくるなー!と表紙の色をみて、手に取る。よかったなぁ、平和な青色だ!文中のここに感動、答えが載ってなくて、受け止めるしかないんかなぁと最近は思っている。やっぱりこういうどうでもいいような、一番大事なようなことを、ゆるゆる移動中とかに考えることが好きだ。ただの恋なのかもしれないけれど、自分としては、美しさとか人間とか生きる意味みたいなうんと深いことを考えているつもりなんだぜ、くすっ。
P115「「ああ、わかる。私も東京で年上の人とつきあったことがあった。すごく忙しい人で、昆虫の研究をしていたんだけど。そのとき、そう思った。男の人はゆるされるかぎり、どこまでも淋しくて暗くて深すぎるところに行くよね。わざわざ。探究心なのか、人類のしくみなのかな」
私は言った。私にはどうやってもできないような集中や、絶対に考えられない淋しさの中に、どんどん分け入っていくその人をうんと不思議に思ったものだった。」
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