編集会議 コンテンツ・ビジネス

編集会議、いい本。
どうやって生きていくか?が書いてあるんだけど、その前提には、文字や言葉や本や編集に対する愛が詰まってる。どうしたらこの愛を他の人にも感じてもらえるんだろう?どうしたら愛を仕事に社会に役に立つんだろう?みたいな前提が私は心地いい。

トップは、ベッキーや宮崎議員の不倫とか、休刊終えたらスクープばかり連発する週刊文春の編集長・新谷学さんのインタビュー。弱いものいじめは嫌だ、とか、公の人以外は書かない、とか、彼の決めているルールや境界線の冷静さに成功の秘訣をみた。でも他の週刊誌に取られても宮崎議員の奥さんのために妊娠中にはスクープ出さない、とか綺麗すぎて、なんか正当化というか、新谷さんの仕事の範囲だけを考えればとてもいい仕事だけど、週刊文春やっぱり嫌いだし、彼のスタンスがむしろバランスを取っていて、存在を肯定することになっている、ような気もして好きになれないなぁと思った。

我が青春基地は、tehuくんの表紙論にいよいよ縦対応をしようと試みていた気持ちに火をつけたり、ほぼ日のデザイナー内蔵から編集が今の時代に合っているのはつまりジェネラリスト的な生き方に個々人さえなっている象徴なんだろう。
でも個人が写真もデザインも、あるいは動画まで撮れるようなってくると、できる-できない人の線引きはますます増しそうで、22世紀についてもう少し本気で考えなくてはと最近思っているところ。

やっぱ、企画も、インタビューも、編集も、デザインも、拡散も、十人十色で、今それはすごいスピードで成長している気がする。ウェブが紙に追いつこうとしているというか、越えようとしているというか。面白い!

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