怒り 李相日
「・・・・・・・。」
映画が終わったあと、まったく気持ちの整理ができなくて呆然とする気持ち、なんとか人の波に乗って外にでてきたものの、次どうすればいいか分からんくなる気持ち、それくらいに圧巻の作品でした。
人間の奥底深くへ潜り、えぐられるような、深い悲しみと、強い希望が同時に混ざり合った作品だと思いました。これはすごい。。役者たちは、いつものあの人たちではなく、完全に物語の登場人物と化したまったく別人だった。こんなことが可能なのか・・と呆然としてしまうくらい。映画終わったとには、妻夫木聡と宮崎あおいと松山ケンイチに圧巻して、時間がたった今はじわりじわりと綾野剛から伝えられた人間の気持ちや姿が語りかけてくる。
予告を見れはこわいサスペンスみたいだけど、そういう話ではなくって、人の不毛で、不遇で、その先を描いた希望なんだと思う。でも怒り、それ自体をなくそうとか、悪いとか、そういう話じゃなくて、それは起きてしまうから、怒りの先を描いたんだと思う。
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