シンゴジラ 庵野秀明

念願のシンゴジラおもしろかったです。確かに超大作だった。

大震災がオマージュされている、且つ、生き物という人間の力で勝てるかもしれないゴジラの出現は、東京を中心とした震災やテロなど中央が何かの脅威にさらされたらどうなるか、というある種のシュミレーションであり、とてもリアリテイを強く感じる作品だった。

個人的には、今の日本の政府にはこんな力ないなー、という絶望と、映画の中の人物たちにかっこいいなーと、確かに「スクラップ&ビルド」で復興し、3.11もあの時多くの人が危惧していたほど日本社会は良くも、悪くも変わらなかったから、可能性はゼロではないという希望が半々という気持ちでした。それから中央政府(国)が、ここまで力を発揮し、国を救うということにはあまり希望を感じていなくて、実現見ないなあという冷めた気持ちにも気づけた気がします。ただ、この設定がどの世代も見る70億の功績になったのだとは思います。


そして、もし事件の渦中の東京に生きていたら、「その時、私はどうする?」と問われる気持ちで観ていました。この映画が大事なのは、まさにこれかと。映画は、シュミレーションできる。物語は、シュミレーションできる。想像は、できる。監督は、希望も絶望も含めて、物語を使って実験したかったんだと思うんです。かっこいい。





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