芸術と青春 岡本太郎
greenzのYOSHさんに僕の青春の定義はここにある、というから読んだ。岡本太郎の自伝的エッセイ。むしろ母について。岡本太郎という人は作品からは見えないくらいとてもまともな人だと思った。母のほうがよっぽど狂気的で、矛盾の混じった芸術家の血があるきがする。草間彌生のような顔をしている。
その母の存在を全く人間として、母として、女として切り離せずに岡本は存在する。その上での自分の考える性について、という感じがする。
さて、それについての恋愛論にはいささかやな感じがした。
「若い男がとにかく人生をあせって、小ずるいのに、彼女たちは無条件に新鮮で鋭く、本質的である。たしかに近い将来彼女たちが男性を明朗に導く時代が来るであろう」
そうでありたいけど、私も人生をあせっているし、女子を美化しすぎなんだと思う。
一方で、手紙ではすごく情熱的なのに会うと一切それを隠して黙る、ことをイライラしてるけど、自己嫌悪する女子を私はえらいと思うな。むしろメタ認知が行き過ぎて、ストレートに捉えられてないのなら、それをちゃんと伝えるのが男の人の務めなんだろう。
でも、案外わたしは恋愛においては、かなり日本的で、古いんだと思う。
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