他者の喪失から感受へ 田中智志

2002年、まだ44歳の田中先生の論調は若い。。笑 問いの変遷が見えることはとても面白いと思った、なるほどこうしてハイデガーの共存在にたどり着いたのか、と。

階層から機能的分化へ、時代の変遷とともに資本主義の発展がつくった弊害を、一言で言うならば、「他者の喪失」だとこの本は言う。線分的な<もの>の時間ではなく、永遠に断続する<今・ここ>という情況、刹那的な現存が、個々人を代替不可能にするという。他者を喪失し、教室で子どもを操作可能とみなすのではなく、人には他者が必要で、他者と共存するからこそ個体的に存在する。という感じ。要約でした。

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