モッシュピット 岩淵弘樹
昔、「遭難フリーター」という、自分を自撮りして綴るドキュメンタリーを、岩淵監督交えて鑑賞した。すごくいい作品で、今も中身も覚えている。そこから3作品目がこれ。
はっきり言って、すごくよかった。岩淵さんはメッセージというより、人が生きていることそれ自体を見せたいんだろうなあと思う。変化を観客に訴えるメッセージもなく、ありのままを、それを伝えるというかうまく言えないんだけど。
この日は、カンパニー松尾とか、Bisキャンプロデューサーが上映後にトークライブをしてくれて、それがまた本当によかった。カンパニー松尾は天才だな、と思ったし、なんだろ「どう生きていくか?」って全ての命題だ。わかりやすく言えば、お茶の間に迎合するのか、広がらずにアングラで熱をこもらせるのか。伝えたい、でもじゃあ何を伝えたいのか?というか。
すごい作られたものでもないけど、ビール片手に、とてもいい映画だった。今月一番かもしれぬ。
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